自分の黒い部分に蓋をする。それが老害への第一歩。
高校生だった息子に届いた彼女からの手紙を隠して捨てたことが数年後にばれ、息子が冷たくなったと吐露する62歳の母親。息子のためにしたことがなぜ毒親呼ばわりなのかと納得できない
第一段落の時点で心臓に突き刺さるレベルの毒親案件なわけだが、 その続きに、母親の主張が書いてあった。
「子供のことを思ってしたことなのに何故文句を言われるのか」
「息子のためにと親心でしたことがそんなに恨まれることか」
などなど。主張は一貫していて、
自分は息子のためを思ってやってきただけ。絶対正しい。
ということに見える(´・ω・`)
一応擁護してみると、自分が正しいと思わなきゃとてもやってられないくらい、 子育てが大変だった、夫が仕事ばかりで手伝ってくれない、ママさん軍団のマウンティング大会に勝ち残る必要があった…等の事情があったのかもしれない。
ただ気になるのは、この毒親さんが 息子の彼女の手紙を捨てた本当の理由については言及されていないこと。
手紙を捨てた本当の理由は、 自分の所有物(息子)を取られる!!今までの苦労が無になる!!という恐怖や無力感。自分より若い女が!!という嫉妬心、といった、人様には言えない真っ黒い物だったのではないか?
そして真っ黒い自分を認められないがために、息子のためだ、という大義名分を掲げた。 自分の黒い部分に蓋をして無かったことにした。そうして生きていくうちに、 もう二度と蓋は開かなくなった(もう認められなくなった)…そんな状況が思い浮かんだ。
自分も若干年をとってきて、若いときにはなかったような黒い気持ちがよぎることがある。 それも含めて自分。ストレスを調整するのと同じように、 黒い気持ちもコントロールして、老害ルートに進まないようにしたいと思う今日このごろ。