英語教材音声のポーズを除去して、自分用の英語音声を作ってみたお話。
まえおき
最近通勤時間中に英語の勉強をしている。
さすがに本を歩き読みするのは危険なので、音声学習が主だ。
まず1冊目として、たまたま本屋で手に取ったこちらの本、
英会話フレーズブック―リアルな日常表現2900 (アスカカルチャー)
- 作者: 多岐川恵理
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 単行本
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この音声教材がかなり良い。
日本語のあとすぐに英語が来るタイプの音声で、 この英語音声にかぶせてつぶやくor心のなかで英語を話すことで(いわいるシャドーイング)、 英語の瞬発力が付く(気がする)。
似たような日本語→英語の音声教材を探したが、意外と少ない。 英語だけ、英語→日本語、日本語→ポーズ(無音)→英語…など、複数のタイプがあるようだ。
次に使ってみようとしているのが、こちらの本(中古で購入)。
- 作者: 関口雄一
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 2012/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらは(残念ながら)日本語→ポーズ(無音)→英語、というタイプの音声。 ポーズ中に英語を作れということらしいが、音声メインで学習するには何かとしんどい(´・ω・`)
ただ、音声の順番自体は日本語→英語なので、このポーズを短縮してやれば 理想の教材になると言うわけだ(`・ω・´)
audacityでポーズ(無音)除去
そこで、フリーの波形編集ソフトaudacityを使ってポーズを除去(というか短縮)する。 (前提となるaudacityのsetupはここには書かない。アプリ本体とMP3エンコーダー(LAME)のインストールが必要)
まず1曲試す
音声教材を読み込んで、「エフェクト>無音の短縮」を選択する。
出て来るメニューには、「無音の検出」と「アクション(検出した無音をどうするか)」が選べる。
例えば、「無音の検出」で1秒以上の無音を処理、「アクション」は検出した無音を0.4秒に短縮、にしてOKを押す。 すると、1秒以上の(もちろん2秒とか3秒も含まれる)無音すべてが、0.4秒まで短縮される。
今回の教材では、日本語→英語の間に5秒間のポーズ、例文と例文の間に1秒強のポーズが入っている。 これをそれぞれ0.4秒、0.8秒にするとしっくり来たので、2秒以上の無音を0.4秒にした上で、1秒以上の無音を0.8秒にする、 という2つの処理をしてあげれば良さそうだ。(↓参考図)
まとめて処理する
さすがに1曲ずつやるのはつらい。チェインという機能を使ってまとめて処理する。 ファイル>Chains>チェインの編集 で、Truncate Slience(無音の除去)→ExportMP3というチェインを作る。(↓参考図)
あとは、ファイル>Chains>チェインを適用 から、対象になる音声ファイルをまとめて選択してあげればOK。
メモ:過剰な無音の圧縮
「アクション」では、過剰な無音の圧縮、という機能もある。指定した無音の長さを超える分だけ圧縮する機能のようだ。 ちょっと意味が分かりにくいので、例を書いておく。
例)1秒以上の無音で、過剰な無音の圧縮50%を適用すると、 1秒の無音はそのまま。2秒の無音は1.5秒(1秒+残りの1秒を50%にする=1+0.5=1.5)になる。
英語音声だけの教材で、例文と例文の間が長い場合はこれで短縮してあげれば良さそう。 手元にある適当な英語音声だと、0.6秒以上を50%圧縮してあげるとちょうどよかった。
メモ:Truncate tracks independently
Truncate tracks independently (トラックを独立して切り捨てる) というチェックボックスがある。 audacityは複数の音声(tracks)を開いて合成できるので、このチェックボックスがあるようだ。
これをOnにした場合、複数の音声を個別に無音除去するので、タイミングがずれちゃうよ、 という注意書きがマニュアルページに書いてある。
今回のように、1曲1曲無音除去する場合はどっちでも結果は変わらなそうだ。
さいごに
いくら教材を修正してもやらねば意味がない。がんばるべし(`・ω・´)
参考資料
Truncate Silence - Audacity Development Manual
Truncate Silence - Audacity Development Manual (google翻訳ページ)